カンボジア子ども支援事業

※この活動は終了しています。


家計が苦しく学校へ行けない子どもたち、また家事や牛追いなど家の仕事の手伝いで忙しいカンボジアの農村地域の子どもたちは、多くが学業を続けることができず小学校からの中退を余儀なくされています。
ACC21ではこうしたカンボジアの子どもの教育と貧困問題の解決に取り組むため、東京西南ロータリークラブから支援を受け、2007年9月からコンポンスプー州オドゥン郡パン・ラヴェア・コミューンの4村で、貧困家庭の子どもの教育環境改善のため、4つのコミュニティ幼稚園に対し運営資金の支援をしています(現地パートナー団体:APCA)。コミュニティ全体の教育への意識向上や小学校進学後の学力向上だけでなく、幼稚園の自立運営に向けた園児の家庭の収入向上活動も支援しています。
現場訪問ツアーの企画・協力

事業の背景―貧困で小学校に通えない子どもたち―

カンボジアの「幼稚園教育」は対象が3歳から12歳までと幅広く、公立小学校入学前の準備段階として、小学校でどのように学び、適応していくかを学ぶ場として位置づけられています。
対象地域の住民の平均月収は約25ドル(約2,220円、最低は約10ドル)と貧しく、子どもたちは薪集めや水運び、農作業などの手伝いをしなければなりません。公立小学校が遠いこと、基礎学力がないことも、小学校低学年での中途退学者が多い原因となっています。また親たちには、小学校の教師は児童の家庭に教師給与の一部を負担することが要求されることが多いのですが、貧困のため支払えないのが現状です。

事業概要 ―コミュニティ幼稚園のモデルを―

小学校を中退するということは、その後教育を受ける機会がほとんどなくなるということを意味します。日常生活の中で文字の読み書きや計算ができないと、より良い仕事に就く機会が減るだけでなく、契約書類を理解できず土地の権利証をだまし取られたり、仲買人との交渉で農産物を安く買いたたかれたりするなど、日常生活において非常に不利な生活を強いられることになります。

小学校を卒業できない以上、幼稚園が唯一の教育の場となりますが、公立幼稚園は数が少なく、地域が運営するコミュニティ幼稚園の開設を望む声が高まっていました。
集会所などを利用して運営されている4つの幼稚園では、貧困家庭の児童約150人が、月曜日から金曜日までの午前中にクメール語の読み書きや算数などの基礎教育を受けています。
また、道徳、衛生、カンボジア文化についても学び、コミュニティの平和への思いと、思いやりの心を育んでいます。
長期的には、これら4つの幼稚園が地域で経済的に自立して運営される幼稚園のモデルとなり、同様に厳しい状況にある他の地域に拡大されることを目指しています。

コミュニティ幼稚園の自立運営に向けて

2009年1月より、4村園児の母親計80人を対象とした「貧しい母親たちのための生態系に配慮した養鶏と貯蓄推進事業」を開始しました。

将来的にコミュニティ幼稚園が外部からの資金的支援に依存せず、自立運営できるようにするため、園児の家庭の収入向上を目指しています。外部から支援を差しのべずとも、現地の人々が支えあい、助け合うコミュニティのありかたを支援していきます。

現地協力団体

APCA (Assistance to Poor Children's Agency)

コンポンスプー州での農村コミュニティの発展と生活レベルの向上を目的に、1995年設立。
(主な事業)
①栄養・健康教育事業
②幼稚園・就学前教育事業
③識字教育事業
④職業訓練事業
⑤森林・農地保全事業
⑥HIV/エイズ・孤児センター運営事業
⑦農村モデル農園事業
⑧農村養鶏場事業
⑨地域社会能力向上事業
⑩政策提言・教育事業