マイクロファイナンス推進

ACC21は、貧困層の真のニーズを把握し、それに応えることができるマイクロファイナンス機関の特定と、機関を支援する仕組みづくりが必要であると考え、マイクロファイナンスに関する情報普及と支援者拡大、調査研究、実施機関支援に取り組んでいます。

マイクロファイナンスとは?

 マイクロファインナンスとは、貧困層を対象に零細規模のローン、貯蓄やその他の基本的なサービスを提供する金融の仕組みで、借り手の事業(ビジネス)の開始・運転資金の融資、貯蓄、年金、保険、そして送金サービスなどに至る多様な金融サービスを含みます。多くは預金と貸付を併用して行い、個人またはグループを対象に、ビジネスなどの事業計画の審査を受け、融資許可が下りた顧客には数千円から融資をスタートし、数ヵ月~1年の期間内に利子をつけて(多くは1~5%/月)分割返済する仕組みです。その対象の多くは、家計を管理し、家事から育児、生計をたてるための仕事まで多岐にわたる仕事をしている女性です。
 マイクロファイナンスの主な提供機関は、国から金融機関として運営認可を受けている「マイクロファイナンス機関」や、信用組合、NGOなどです。なかには、フィリピン最大規模に成長した「CARD MRI」のように、農村開発や都市貧困層支援をしていたNGOがマイクロファイナンス機関に成長し、規模を拡大している例もあります。

「草の根金融(マイクロファイナンス)支援メカニズム構築事業」

 (2006-2008年度実施、(財)地球市民財団/との共催)
 フィリピン、カンボジア、ベトナムにおけるマイクロファイナンスに関わる法制度、仕組み、実施機関、課題についての調査研究のほか、日本社会での理解の促進、マイクロファイナンス支援者/投資者の確保と拡大を目的とした現場訪問ツアー(2006年度、2008年度にフィリピンで実施)の企画・実施協力を行いました。

アジア各国のマイクロファイナンス実施NGO・機関への支援

 ACC21が事務局をつとめる公益信託アジア・コミュニティ・トラスト(ACT)を通じ、フィリピン、インドネシア、カンボジア、インド、ベトナムなどアジア各国でのマイクロファイナンス・プロジェクトを積極的に支援しています。

1.学習・研究活動

◎調査研究「アジア3ヵ国のマイクロファイナンスの現状」
 (マイクロファイナンス業界の動向・現地調査(フィリピン、カンボジア、ベトナム等))

◎アジアのNGOやマイクロファイナンス機関への日本からの資金援助スキームの研究

2.啓発普及活動

◎セミナー、講演会の開催

◎現地訪問プログラムの企画協力(2006年度、2008年度フィリピンで実施)

現地協力団体

CARD MRI(フィリピン)

 CARD(Center for Agriculture and Rural Development:農業・農村開発センター)は1986年にNGOとしてスタートし、1988年に草の根金融サービスを開始。1997年にRural Bank(農村銀行)のライセンスを取得し、土地なし農民等貧困層向け金融機関CARD Bankを設立。現在、ビジネス開発機関、ローンオフィサー人材研修機関、共済保険協会、住宅供給会社の6機関で、CARD MRI(CARD Mutually Reinforcing Institutions: CARD相互補強機構)を構成。
 1988年度から1994年度にわたってACTから支援を受けた後急成長し、2009年12月末現在、CARDグループ全体で年間112万人余りのフィリピンの貧困女性にサービスを提供している。銀行及びNGO部門による融資対象者数は合計約96.7万人、融資残高約37.7億ペソ(約74.2億円)、共済保険加入者数は約483万人。フィリピン全国(14州とマニラ首都圏)に555のオフィスを展開。資産総額は、68.5億ペソ(約135億円)。マイクロファイナンス機関としてはフィリピン最大の規模を誇る。カンボジア、ベトナム、インドネシア、ラオス、香港に連絡・提携事務所がある。CARD MRI創始者は2008年度ラモン・マグサイサイ賞「パブリック・サービス部門」受賞。
CARD MRIホームページ:http://www.cardbankph.com