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アジア留学生の被災地ボランティア-第2回派遣 【東北ボランティア#2012-S1】

■2012年9月5日

2012年8月17日~21日、11人の留学生(タイ人3人、中国人2人、ベトナム人2人、フィリピン人2人、韓国人1人、カンボジア人1人)が、宮城県石巻市の狐崎漁港で、ボランティア活動に参加しました。
参加者のレポートはこちらをご覧ください。

■6カ国・11人が、漁業再開のお手伝い
「災害から1年以上経過した現在だからこそ、自分でも協力できる活動があるはず」、「微力ながらも、被災地の方の役に立ちたい」とボランティア活動に名乗りをあげた参加者は、11人。出身国は6カ国(タイ、中国、ベトナム、フィリピン、カンボジア)と、国際色豊かなチームとなりました。

留学生たちは、出発翌日の8月18日から20日までの3日間、宮城県石巻市の狐崎(きつねざき)漁港で牡蠣(かき)養殖の仕込み作業に取り組みました。牡蠣を養殖するためには、まず牡蠣の稚貝(ちがい:幼生期の浮遊生活を終え、砂や岩に定着するようになって間もない貝類)を海から採取する必要があります。そこで、その牡蠣の稚貝を付着させるためのホタテの貝殻に、穴を開ける作業などを手伝いました。

また、漁船に乗せていただき、実際に牡蠣(かき)の養殖を行っている養殖場を見学することができました。自分たちの活動がどのように役立っているのかを自らの目で確認できたことは留学生たちにとって貴重な経験となりました。
(協力:(特活)JEN

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(写真左)  ホタテ貝に穴をあける作業に熱中する留学生たち
(写真中央上)1枚ずつ穴をあけるという地道な作業でも真面目に取り組むウィサルさん(カンボジア)
(写真中央下)穴があけられたホタテ貝の束に触れるナナさん(中国)
(写真右上) 養殖場で、狐崎漁港支部(奥)から牡蠣の稚貝が付着したホタテ貝を見せていただくウンパさん(韓国、手前)
(写真右下)養殖途中の牡蠣の稚貝が付着したホタテ貝

■漁港の方々にいただいた新鮮な海の幸を頬張る留学生たち
活動期間中は、狐崎漁港の皆さんのご厚意で、昼食を振る舞っていただきました。さらに、その日の朝に穫れたばかりの新鮮な牡蠣や太刀魚(たちうお)を夕食用にと持たせていただき、宿泊場に戻ってから留学生たちで調理しました。普段の生活では経験することのできない新鮮な魚介類の味に皆目を丸くし、その味に驚嘆している様子でした。
また、漁師の皆さんに頂いた魚介類のお礼にと、韓国人留学生のウンパさんが韓国の郷土料理であるチヂミを調理し、翌日の昼食で漁港の方々へと振る舞いました。

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(写真左端)地元の皆さんと昼食を囲む留学生たち  /   (写真中央左)漁師の皆さんからいただいた太刀魚を掴むグエンさん(ベトナム)
(写真中央右)チヂミを調理するウンパさん(韓国)  /   (写真右端)漁師の皆さんにいただいた牡蠣


■国籍や人種を超えた「絆」を形成する場「渡波ハウス」
留学生たちは、「渡波ハウス」という宿泊場(提供:JEN)に滞在しました。個人でボランティアに訪れ、滞在されていたインド人や日本人の方々とも交流を深め、多様な議題でのコミュニケーションが図られました。各々の国や日本の社会問題、自らの人生についてなどをテーマにした語り合いを通じ、ボランティア同士の間でもかけがえのない「絆」が確かに生まれ様子でした。

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(写真左上) 協力して料理する留学生のショートさん(タイ)、バイさん(タイ)、ウンパさん(韓国)、グラディスさん(フィリピン)。
(写真中央)料理の準備が整ったテーブルにて食事の開始を待つ留学生たち。
(写真右)参加した留学生たち。

(文中の留学生の名前はすべてニックネーム)

<報告:坂下裕基、辻本紀子>