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漁業復興・農地の除草・お祭りのお手伝い 【東北ボランティア#2012 S2】

■2012年10月12日

2012年度の派遣第3回として、2012年8月24日~27日、3人の留学生(中国1人、台湾1人、マレーシア1人)が、宮城県石巻市の狐崎漁港、中屋敷、桃浦でボランティア活動に参加しました。 活動日数は2日間と少ない時間でしたが、漁業の復興支援、農地での除草作業、お祭りの手伝いなどの活動を経験することができました。(協力:(特活)JEN
参加者のレポートはこちらをご覧ください。

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今回ボランティアに参加した3人の留学生。写真左から、アキコ(中国)、ジミー(台湾)、イェッド(マレーシア)


■狐崎漁港で牡蠣養殖のお手伝い

ボランティア1日目は狐崎復興漁業部で牡蠣(かき)養殖のお手伝いをしました。参加した留学生のひとり、ジミーさんのおばあさんは、台湾で牡蠣の養殖をしていたそうで、「小さい頃におばあさんの手伝いをしたことを思い出す」と懐かしそうに貝殻に穴を開けていました。

その話を聞いた狐崎浜の漁師さんも、台湾での牡蠣養殖に興味を持たれ、国と文化を越えた漁業の話が盛り上がりました。

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(写真左)牡蠣の稚貝(ちがい)が育つ「ホタテの貝殻」に穴を開ける留学生たち
(写真中央左)牡蠣の稚貝(ちがい)が付着したホタテの貝殻を漁師さんに見せていただいているところ

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(写真中央右)牡蠣の養殖棚を見学し、牡蠣をおみやげにいただきました
(写真右)穏やかな潮風を浴びながら、養殖棚まで移動中

■塩害にも負けずに咲いた蕎麦の花
2日目の午前には、石巻市中屋敷地区の農地で除草作業を行いました。この地区は、津波の被害による塩害の影響で農作物を育てることが難しくなってしまったそうですが、訪れた時には実験的に植えた蕎麦が可憐な花を力強く咲かせていました。
ここでは、JENの活動地でボランティア活動をするために参加された企業の皆さんと一緒に活動を行いました。協力して作業することで自然と交流が生まれ、いつの間にかひとつのチームとしての絆ができ、除草作業を終えると達成感と共に拍手が湧き上がりました。

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■桃浦小学校でお祭りの手伝い

2日目の午後は、石巻市の桃浦小学校でお祭りの手伝いをしました。牡鹿半島に位置する漁村のひとつ桃浦(もものうら)は、津波で大きな被害を受け、住民のほとんどは生まれ育った故郷を離れざるをえませんでした。このまま桃浦のつながりが失われてしまうことのないよう、かつて村に団結と活気をもたらしていたお祭りを復興しようと立ち上がった方々によって、今回のお祭りは企画されたそうです。
お祭り会場では、JENのスタッフの方々が作った「丹後のばら寿司」を配布する手伝いをし、地元の方にも大変喜んでいただきました。
お手伝いが終わると、日本ならではの、流しそうめんを体験し、イェッドさんとアキコさんは「人生で初めての流しそうめんで、たくさんの人と楽しみを共有できた。こんなに美味しいご飯はなかなかない」と日本の夏祭りを満喫していました。

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(写真左)復興のシンボル「奇跡の獅子舞」。この獅子頭は地区にある神社の神主さん宅の蔵で津波に遭い、流されました。見つからないものと諦めていたところ、がれきの中から住民に発見され、戻ってきたそうです。今回のお祭りでは60年ぶりに復興のシンボルとして獅子舞が復活しました
(写真中)ばら寿司の配布を手伝う留学生たち
(写真右)人生初の流しそうめんを楽しむイェッドさん(マレーシア)とアキコさん(中国)

(文中の留学生の名前はすべてニックネーム)

<報告・写真:山口雄太郎>