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【フィリピン緊急支援 #11】 外出制限の緩和から1カ月、路上で暮らす人々は今

フィリピンでの新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、路上で暮らす子ども・若者とその家族のための緊急支援活動を始めてから3か月が経ちました。おかげさまで、これまでにのべ100人以上・93万5,090円のご寄付をいただきました。本当にありがとうございます。

これまでに803,781円を現地に送り、パートナー団体・チャイルドホープが行う緊急支援活動に活用してきました。チャイルドホープは現在までに、フィリピン・マニラの路上で暮らす子ども・若者とその家族600世帯を対象に、食料や生活必需品、衛生用品などを詰めた救援キットを累計3,000袋 以上配布しました。

広がり続ける新型コロナウイルスの感染

マニラ首都圏では、3月15日から厳しい外出・移動制限(「強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)」)が課されてきましたが、6月1日から緩和され、公共交通機関の運行や仕事のための外出などが許可されています※1。しかし、現在もフィリピン国内の感染者数は増加していて、6月28日は1日の新規感染者数が1,368人に達し、過去最多となりました。※2

ACC21のフィリピンの現地パートナーの一つであるカサガナカ協同組合(K-Coop)は、マニラとその周辺地域の都市貧困層約42,000人を組合員としてマイクロファイナンスを提供していますが、「組合員またはその家族19人がこれまでに新型コロナウイルスやそれによる疾病によって亡くなった」との報告を寄せています。

路上の人々がコロナ禍を生き抜くためには

一方、チャイルドホープ事務局長のハーベイ医師は、現在の路上の人々が抱えるもっとも大きな課題について、「食料の確保 、雇用、保健衛生」の3つを挙げています。

“食料の確保と雇用は互いに直接関係しています。(3月中旬から5月末の間に比べて緩和されたとはいえ、)経済活動は元に戻っておらず、今も人々の移動が制限されているため、仕事を見つけることは難しい状況です。そしてこの状況は、今年の終わりまで続くと予想しています。

生計を立てる手段がないということは、家族のために十分な食料が確保できないことを意味しています


また、特に新型コロナウイルスの感染が拡大している今、保健衛生は感染予防の観点でも非常に重要です。路上の子ども・若者とその家族が引き続き健康を維持し、良好な衛生状態であるために、衛生教育や衛生用品も必要です ”

このため、引き続きACC21では、チャイルドホープと連携し、人々が生活を再建するまでの間、継続的に緊急支援に取り組みます

一方、ACC21が2018年から推進してきた「フィリピン路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」は、2カ月半余りの活動停止期間を経て6月から活動を再開し、若者たちが将来、就職・起業できることを目標に幅広い研修活動を行っています。

引き続き、緊急支援へのご寄付を受け付けております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(「フィリピン路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」へのご寄付はこちら )

※1 6月1日から7月15日まで、マニラ首都圏には、フィリピン政府が定める4段階の「コミュニティ隔離措置」のうち、下から2番目となる「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」が適用されています。
※2 感染状況は、2020年7月7日時点の保健省発表データです

※緊急支援活動へのご寄付の受付は、2020年9月30日をもって一旦終了しました。引き続き、路上で暮らす若者の自立支援へのご寄付を受け付けています。[詳細]