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2013年7月5日  

アジアの現地NGOリーダー6名が来日
アジア開発途上国と日本の新しい関係と協働への展望と提言

8月2日(金)~9日(金)

2013年8月上旬、「アジア開発途上国と日本の新しい関係と協働への展望と提言-公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議-」事業の一環として、アジア5カ国の現地NGOのリーダー6名が来日します。本事業は、アジアで大きな成果を挙げている現地NGOの成功事例の経験共有と、アジアと日本の新しい協働のあり方の模索を目的としたもので、内部会議のほか、公開シンポジウム・セミナー、アジアでの津波の復興支援実践者による日本の被災地訪問などを行います。
来日する現地NGOリーダーは、アジアで長年にわたり実践活動を行い、国内外で高い評価を受けている次の6名です。

氏名・役職 滞在日程
1.フィリピン最大級のマイクロファイナンス機関 創設者
ハイメ・アリストトゥル・アリップ氏   (CARD MRI創設者/マネジング・ディレクター)
8月3日-8日
2.カンボジア最大の農村開発NGO創設者、15万世帯の農民を組織化  《2012年度ラモン・マグサイサイ賞受賞》
セン・コマ・ヤン氏    (カンボジア農業開発研修センター[CEDAC]創設者/プレジデント)
8月3日-10日
3.バンコク最大のスラムで40年以上にわたり教育・福祉に取り組む活動家
プラティープ・ウンソンタム秦氏   (ドゥアン・プラティープ財団創設者/事務局長)
8月4日-8日
4.スリランカの津波被災地で女性の自立と収入向上を主導する団体 創設者
カルナワチー・メニケ氏   (ウィルポタ女性貯蓄運動[WSE]創設者/理事長)
8月1日-8日
5.インドで津波等の災害に関する情報普及・経験共有に取り組むNGO代表
アニー・ジョージ氏   (災害に強い海岸コミュニティづくり支援団体[BEDROC]創設者/CEO)
8月1日-8日
6.アジア10カ国の農民組織ネットワーク事務局長
エステラ・ペヌニア氏   (持続可能な農村開発のためのアジア農民連合会[AFA、本部フィリピン]事務局長)
8月3日-8日

※1~3の3名は、団体または個人で、アジアのノーベル賞と称される「ラモン・マグサイサイ賞」を受賞。詳細はプロフィール参照。

■プログラム(予定)    (2013/7/5現在)

日時 名称・内容 主要参加者(敬称略)
 8月2日(金)、3日(土)
終日 【被災地訪問】(宮城県を予定)
インド洋津波の復興支援実践者による東日本大震災 被災地訪問、関係団体との会合
4.カルナワチー・メニケ
5.アニー・ジョージ
 8月3日(土)
午後 【関係者会合】(都内を予定)
在日フィリピン人との情報共有
1.ハイメ・アリストトゥル・アリップ
 8月4日(日)
15:00-17:00 【内部会議】(於:アジア文化会館[東京都文京区])
公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議
全員
 8月5日(月)
9:00-18:00 【内部会議】(於:JICA地球ひろば[東京都新宿区])
公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議
   9:00-12:00 ACT助成事業についての経験共有(海外招聘者5名ほかによる事例発表)
  13:00-13:30 講演「アジアにおける内発的発展と農民組織の役割」(エステラ氏)
  13:40-16:00 グループ・ディスカッション
  16:30-18:00 全体会議「ACTへの提言」
全員(ほかに、日本国内の国際協力NGO関係者)
 8月6日(火)
9:30-11:30 【関係者会合】(於:三井住友信託銀行(株)芝ビル[東京都港区])
公益信託ACT受託者、運営委員、基金設定者との会合
全員
13:00-15:30 【視察訪問】(於:(公財)渋沢栄一記念財団[東京都港区])
渋沢雅英理事長との会合、日本の社会企業家の第一人者・渋沢栄一の史料館視察
全員
17:00-20:00 【公開セミナー】(於:味の素(株)本社[東京都中央区])
「アジアのNGOリーダーから見た日本企業のBOPビジネス -期待と提言-
(企業CSR担当者対象、(公社)日本フィランソロピー協会との共催)
1.ハイメ・アリストトゥル・アリップ
2.セン・コマ・ヤン
3.プラティープ・ウンソンタム秦
6.エステラ・ペヌニア
18:00-20:45 【公開フォーラム】(於:(株)大和証券グループ本社[東京都千代田区])
「震災復興を支える人たちを結ぶ -スマトラ沖地震と東日本大震災-
((株)大和証券グループ本社、認定特定非営利活動法人女子教育奨励会(JKSK)、認定特定非営利活動法人日本NPOセンターとの共催)
4.カルナワチー・メニケ
5.アニー・ジョージ
 8月7日(水)
13:30-17:30 【公開シンポジウム】(於:立教大学[東京都豊島区])
「アジアをつなぐNGOとソーシャルビジネスの役割~ラモン・マグサイサイ賞受賞者が語るアジアの未来~」
(立教大学21世紀社会デザイン研究科、立教大学社会デザイン研究所との共同主催)
1.ハイメ・アリストトゥル・アリップ
2.セン・コマ・ヤン
3.プラティープ・ウンソンタム秦
19:00-20:30 【内部会議】(都内を予定)
公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議
全員
 8月8日(木)、3日(金)
終日 【現場訪問】(関東近郊を中心に調整中)
日本国内の農業および農業関連ビジネスの実践者訪問
2.セン・コマ・ヤン
※上記プログラムの取材や、各氏へのインタビューをご希望の方は、ACC21(電話:03-3945-2615、メール:info@acc21.org 担当:辻本)までお問い合わせください。


■「アジア開発途上国と日本の新しい関係と協働への展望と提言-公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議-」について
    (略称「アジア未来展望会議」)
ACC21は、日本の個人・法人からの寄付をもとにアジアの現地NGO等が行う社会開発事業に助成する「公益信託アジア・コミュニティ・トラスト(ACT)」の事務局を務めています。本事業では、30年以上にわたる助成活動経験をもつACTが抱える課題や、アジアの開発途上国と日本の協働における課題を踏まえ、将来への展望と提言を行うために、ACTのパートナー(助成先)であり、先進的な事業を各地に普及するNGOの代表者5名と、アジア地域のネットワーク型NGOの代表者1名を日本に招へいし、内部会議「公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議」、公開シンポジウム、セミナー、関係者会合、現地訪問等を行います。

《本事業の目的》
ACTから助成金を受けたアジア開発途上国の現地NGOが、地域社会の持続的発展にどのように取り組み、成功に導いたのか、また、困難と向き合い乗り越えてきたのかについての経験を交流・共有し、アジアの"コミュニティ"を支え合う、新たな「協働」の在り方を模索する

公益信託アジア・コミュニティ・トラスト(ACT)とは
「公益信託アジア・コミュニティ・トラスト」(略称ACT。代表受託者:三井住友信託銀行、事務局:ACC21)は、1979年に設立された日本初の募金型公益信託。アジアをひとつの「コミュニティ」と捉え、開発途上国の人々による社会開発等の取り組みを、日本の市民等からの民間寄付による基金を通じて支援する、という考え方に基づき設立された。
1980年~2012年の33年間で、190団体以上のアジアの現地NGO等が行う計535件の事業に、総額6億2,500万円以上の助成を行ってきた。ACTがこれまでに支援した事業の対象国・地域は、17の国と地域*に及ぶ。
今回来日する6名のうち、エステラ・ペヌニア氏を除く5名の団体は、過去にACTから助成金を受けた経験を持つ。

*ACT助成事業の対象国(助成件数順):フィリピン、インドネシア、タイ、インド、カンボジア、ベトナム、スリランカ、中国、ネパール、バングラデシュ、韓国、マレーシア、モンゴル、台湾、ミャンマー、パキスタン、東ティモール


※本事業は、(公財)トヨタ財団、(財)MRAハウス、(公財)庭野平和財団からの助成を受けています。
※8月4日午後、8月5日、8月7日夜に実施される【内部会議】(公益信託ACTと現地NGOsの戦略会議)において、アジアの現地NGO代表者らによる経験共有および、アジアと日本の新しい協働の在り方の模索のための協議を中心的に行います。また、会議開催前に実施する調査研究と会議の結果を報告・提言書としてまとめ、日本国内外に広く普及する予定です。



■アジア現地NGOリーダーのプロフィール

1. Dr. Jaime Aristotle B. ALIP(ハイメ・アリストトゥル・アリップ)
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「CARD MRI」創設者/マネジング・ディレクター / Managing Director of CARD MRI (CARD Mutually Reinforcing Institutions)
CARD(Center for Agriculture and Rural Development)を1986年にNGOとして立ち上げ、88年に草の根金融サービスを開始。97年には貧困層向け金融機関CARD Bankを新たに設立。現在9機関と1グループからなる「CARD MRI」(カード相互補強機構)を構成。2013年3月現在、グループ全体(CARD NGO、Bankを中心として)で年間181.6万人以上(主に女性)に少額融資を行い、返済率99.25%。CARD MRIは「アジアのノーベル平和賞」と称されるラモン・マグサイサイ賞(公共サービス部門、08年)を受賞した。同氏はこのほか、政府農地改革省長官補佐、政府社会福祉・開発省事業担当次官を歴任し、現在オイコクレジット国際理事会理事、米国グラミン財団アドバイザー。フィリピン大学マーケティング学修士課程修了(1983年)、ハーバード大学ビジネス・スクール修了(07年)、東南アジア学際開発大学(SAIDI)で組織開発学博士号取得(02年)。

2. Dr. Saing Koma YANG(セン・コマ・ヤン)
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「CEDAC」創設者/プレジデント / President of CEDAC (Cambodian Center for Study and Development in Agriculture)
CEDACは、生態系に配慮した家族経営の農業の発展と相互扶助型農民組織化の促進を目的に、1997年設立。2013年2月現在、カンボジア国内の22州の131郡953コミューンの6,179村の15万世帯を対象に活動を展開し、その約半数にあたる7万1,500世帯が環境に配慮した農業革新技術を実践。 同氏はこのほか、2009年にCEDACが設立した社会的企業「SAHAKREAS CEDAC」会長、全国農民協会(FNN)アドバイザー、6つの現地NGOの理事や理事長を務める。Leipzig大学(ドイツ)で農業博士号取得。

3. Ms. Prateep UNGSONGTHAM HATA(プラティープ・ウンソンタム秦)
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ドゥアン・プラティープ財団創設者/事務局長 / Secretary General of DPF (Duang Prateep Foundation)
クロントイ・スラム(バンコク)出身。貧困で学校に通えないスラムの子どものための「1日1バーツ学校」の運営(1968年~75年)等の功績が認められ、1978年にラモン・マグサイサイ賞(公共サービス部門)を受賞。同年、賞の報奨金を基金としてドゥアン・プラティープ財団を創設、事務局長に就任し、現在に至る。
さらに、、80年に受賞した「ジョン・D・ロックフェラー3世青年賞」(ロックフェラー財団)の報奨金を投じて「スラム・チャイルドケア財団」を設立。2000年には上院議員に選出され、2006年まで国政において社会的弱者支援の政策づくりに取り組んだ。このほか、女性のための開発基金(バンコク)委員長などを務める。 バーンソムデットチャオプラヤ教育大学で教育学の学位取得(82年)、スコータイタマティラート大学大学院で政治学修士号取得(05年)。

4. Ms. H. H. A. D. Karunawathie MENIKE(カルナワチー・メニケ)
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ウィルポタ女性貯蓄運動(WSE)創設者/理事長 / Chairperson / Project Coordinator, Wilpotha Kantha Ithurum Parishramaya (WSE)
農村開発と女性の自立と生計活動を行うスリランカの現地NGO「WSE」(ウィルポタ女性貯蓄運動)を1978年設立、現在理事長。スリランカの農村地域開発、女性の自立・地位向上と収入向上等を目的とした女性の組織化のため、40年以上にわたり開発ワーカーとして活動している。同氏はアショカ財団フェロー(2004年-現在)、「女性の企業家最優秀大統領賞」を受賞。


5. Ms. Annie GEORGE(アニー・ジョージ)
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BEDROC創設者/CEO / Chairperson / Chief Executive Officer, BEDROC (Building and Enabling Disaster Resilience of Coastal Communities (BEDROC)
Institute of Rural Management (インド・グジャラート州)にて農村マネジメント修士号(1982~84年)、Christ College(アンドラ・プラデシュ州)で化学・植物学・動物学の学士号取得。ケララ州出身。インド洋津波被災直後、援助団体・機関、政府機関等のコーディネーションを目的に、関係機関と連携して「NGO Coordination and Resource Centre」(NCRC)を設立、CEOを務めた(2005年4月~07年12月)。NCRC解散後(07年12月)、NCRCを引き継ぐ形で、BEDROC(災害に強い沿岸コミュニティの構築・実現)を2008年に設立し、現在までCEO。同氏はこのほか、国内外で災害緊急・復興支援のアドバイザーを務める。

6. Ms. Estrella PENUNIA(エステラ・ペヌニア)
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アジア農民連合会(AFA)事務局長 / Secretary General, Asian Farmers' Association for Sustainable Rural Development (AFA)
フィリピン大学ディリマン校社会福祉学部地域開発学科を優等で卒業(1978年)。2007年より、アジア10カ国の農民ネットワークAFA(持続可能な農村開発のためのアジア農民連合会)の事務局長。
アテネオ・デ・マニラ大学コミュニティ・サービス・センターでコミュニティ・オーガナイザー、シニア・コーディネーター等(82~92年)、PhilDHRRA研修・コンサルタンシー部長(92~93年)、フィリピン農地改革キャンペーン・ネットワークのコーディネーター(99~03年)、AsiaDHRRAプログラム・オフィサー(03~07年)などを歴任し、農村開発や地域開発の分野に広い知見をもつ。