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2020年8月6日    

【フィリピン緊急支援】#12
路上で暮らす1,000世帯に支援物資を配布


新型コロナウイルスの感染拡大はとどまることを知らず、世界の感染者数は1,800万人を超えました。アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)が支援活動を行うフィリピンの首都マニラでも、1月下旬以降感染者数が広がり、3月中旬には厳しい外出・移動制限措置が課せられ、人々の生活は大きな影響を受けています。

そこでACC21は、2020年4月3日より、新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う都市の封鎖で困窮する路上の子ども・若者とその家族のために、緊急支援の呼びかけを始めました。おかげさまで、8月6日までに、のべ105人・3団体から、計146万6,090円のご寄付をいただきました。このうち125万3,781円 を現地に送り、パートナー団体・チャイルドホープ・フィリピン財団(以下、チャイルドホープ)が行う緊急支援活動に活用しています。これまでにご支援をいただきました皆さまに、改めて御礼を申し上げます。

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■路上で暮らす1,000世帯に3,178袋の食料物資などを配布


チャイルドホープが支援を開始した3月22日から7月25日までの間に、マニラ首都圏のマニラ市、カロオカン市、パサイ市、パラニャーケ市、ケソン市(計23バランガイ)で暮らすストリートチルドレン(子ども・若者)とその家族1,000世帯に対し、次の救援物資を届けました。
・食料物資 :3,178袋
・衛生キット:749袋
・調理済食品:900袋
・栄養補助食品:720袋
・学用品   :279袋
※以上は、チャイルドホープが国内外で独自に調達した資金(総額約410万ペソ≒約865万円、ACC21からの送金を含む)で購入された緊急物資です。


■3月15日以降の"厳しい移動・制限措置"で 路上の人々は収入の手段を失い、困窮


マニラ首都圏では、3月15日から5月15日まで、最も厳しい移動・外出制限(強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ))が課されました。その後、部分的な緩和を経て、6月1日から「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」に移行しましたが、8月4日から再び、2番目に厳しい「修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置(MECQ)」が課されています。

日頃、路上での物乞いや雑貨や食品の販売、トライシクル(三輪タクシー)の運転手などで生計を立てている路上の人々は、このECQやMECQが課されている間(3月15日~5月31日、8月4日~8月18日)、路上での活動が禁止されました。また、レストランや建設現場などで働いていた人々も、勤務先の営業停止などによって収入源を失いました。

平時でもギリギリの生活を送っている路上の人々は貯金もほとんどなく、政府や自治体、チャイルドホープのような民間の団体からの支援に頼らざるを得ません。しかし、政府や自治体からの支援は2か月半を超える無収入の期間を乗り越えるには十分ではありませんでした。

■取り締まりの目をかいくぐり、仕事を探す路上の若者たち


フィリピンでの移動・外出制限は、日本での「自粛要請」とは異なり、時に警察が出動する厳しいものです。しかしながら、路上で暮らす若者や大人たちは、時には隠れて路上での販売や物乞いなどをし、わずかなお金を稼ぎ、生き延びてきました。

写真のレオナルドくんもそのような若者のひとりです。チャイルドホープや政府・自治体からの支援では家族を養うのに十分ではないため、隠れて路上で雑貨の販売をしてきました。

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■生活の再建までー


6月1日から8月3日までの間は、「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」に移行し、これら路上での活動は許可されるようになりました。しかし、今回のコロナ禍でこれまで安定した仕事に就いていた、いわゆる中間層の人々も失業するなど困窮しているため、路上で暮らす人々が生活を再建させ、いずれ安定した仕事に就くためにはさらなる支援が必要です。

ACC21は、引き続きチャイルドホープと連携し、緊急支援活動や、2018年夏から取り組む「路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」を通じて、コロナ禍で影響を受けた人々―とくに路上で暮らす若者たち―が生活を再建し、路上の生活から抜け出すことができるよう、支援に取り組んでまいります。

《これまでの会計報告》
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※緊急支援活動へのご寄付の受付は、2020年9月30日をもって一旦終了しました。
 引き続き、路上で暮らす若者の自立支援へのご寄付を受け付けています。[詳細]