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2020年12月25日    
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ACC21は、フィリピンでの新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市の封鎖によって、路上で暮らす子ども・若者とその家族が困窮していることを受け、緊急支援活動(救援物資の配布)に取り組んできました。

4月3日の緊急支援の呼びかけを開始してから9月30日までに のべ118人・団体から181万8,090円のご寄付をいただきました。このうち、9割にあたる163万6,281円を現地に送り、パートナー団体・チャイルドホープ・フィリピン財団(チャイルドホープ)を通じて路上の人々に救援物資を届けました。
これまでにご支援をいただきました皆さまに、改めて御礼を申し上げます。現地で実施した活動についてご報告します。

路上で暮らす1,472世帯に、4,371袋の食料物資などを配布

DHP6.jpgチャイルドホープは3月22日に緊急支援活動を開始し、11月30日までの間に、マニラ市、カロオカン氏、パサイ市、パラニャーケ市、ケソン市(計32の住民自治区)で暮らすストリートチルドレン(子ども・若者)とその家族1,472世帯に対し、次の救援物資を届けました。皆さまのご寄付は、これらの救援物資の購入と配布にあてられました。
  • 食料物資  :4,371袋
  • 栄養補助食品:1,172袋
  • 衛生キット :1,416袋
  • 調理済食品 :2,031袋
  • 学用品   :294袋
※チャイルドホープは国内外で総額約518万ペソ(約1,114万円)をこの緊急支援活動のために調達。このうちACC21が日本で集め、現地に送った資金(163万6,181円)は約14%を占めます。

3月から続く "厳しい外出・移動制限"で路上の人たちは困窮

フィリピンでは、2020年3月15日~5月31日と8月4日~18日の約3か月間、厳しい外出・移動制限が課されました。この間、路上で暮らす人々は、物乞いや路上での雑貨や食品の販売などが禁止となり、収入源を絶たれました。また、レストランや建設現場などで働いていた人々も、勤務先の営業停止などによって仕事を失いました。

6月以降は制限が一部緩和され、路上での活動も許可されるようになりましたが、路上の家族(チャイルドホープの支援対象)の約6割は「収入がほとんど得られていない」と報告しています。また、子ども・高齢者の外出禁止が少なくとも年末まで続く見込みです。

平時でもギリギリの生活を送っている路上の人々は貯金もほとんどなく、政府や自治体、チャイルドホープのような民間団体からの支援に頼らざるを得ません。しかし、政府や自治体からの支援物資は十分ではなく、感染を防ぐための手立ても不十分です。

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路上で料理を販売する女性(2019年8月)

追い打ちをかける台風

DHP3.jpg 11月、マニラ首都圏は3回にわたり台風の被害を受けました。マニラ市エルミタ地区では、路上の家族が多く暮らすゲレロ通りで壁の倒壊が起きました。幸いなことに死傷者はいませんでしたが、路上の家族・約60世帯が住んでいた場所を押しつぶされ、持ち物や住まいを失い、避難所で支援を受けました。ほかにもマニラ市やパラニャーケ市で洪水が発生し、路上の家族も大きな被害を受けました。

チャイルドホープは、これらの被災した家族にも救援物資や温かい食事を提供しました。日本の皆さまからのご寄付も、これらの活動に一部あてられました。

感染予防教育や学校教育のサポートも

救援物資の配布のほかに、チャイルドホープでは、新型コロナウイルスについての理解促進や予防方法の周知のために、子ども対象のオンライン教育を行っています。

また、10月から学校教育が再開されたため、路上での教育活動や緊急支援に活用している車両にWifi設備やプリンター、タブレットなどの機器を備え、子どもたちのオンライン学習を支援しています。

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チャイルドホープの支援を受けながら、学校の課題に取り組む少女

今後の見通し:緊急支援から自立支援へ

"外出・移動制限"が緩和されてきたとはいえ、12月現在も規制は続いており、経済・雇用環境も厳しいままです。感染拡大は一時期より落ち着いていますが、累計感染者数は45万人(世界28位)に達しています。コロナ禍の今、何が必要か―。10月23日のオンライン・セミナーで、チャイルドホープ事務局長のカルピオ医師は次のように話しました。
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コロナ禍でも家族を食べさせられるように、今、若者たちに必要なのは、少しでも職業技術を磨き、稼げる機会を増やしていくことです。
現在は雇用環境が厳しく、就職機会が非常に限られているため、自営業などを念頭においた生計技術トレーニングの内容を充実させて、実践的な生計技術を身に着けられるようなトレーニングも必要です。

ACC21はチャイルドホープとともに2018年夏から『フィリピンの路上で暮らす若者たちの自立支援プロジェクト』に取り組み、若者たちが職業技術を身に着け、自立できるようサポートしてきました。しかし、フィリピン国内の外出・移動制限措置が最も厳しかった時期(3月中旬~5月末)は活動を停止せざるを得ず、緊急支援を通じて若者やその家族の生活を支えることになりました。6月からは感染対策を十分に行った上で対面でのトレーニングを再開し、コロナ禍の厳しい経済状況だからこそ重要性を増している"自立支援"に取り組んできました。

ACC21は2020年9月から、緊急支援のための日本国内での募金活動に区切りをつけ、このプロジェクトにより重点を置いて取り組んでいます。特に9月からは、カルピオ医師が話しているように、生計手段の能力向上トレーニングの充実化に力を入れ、年間40人の若者に自立のためのトレーニングを提供することをめざしています。

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生計手段の能力向上トレーニングのようす

これまで緊急支援を届けてきた路上で暮らす若者たちが、
就職や自営に必要なスキルを身につけ、
自らの手でコロナ禍を乗り越えられるように―
いま、あなたのご支援が必要です。

引き続き、路上の若者たちのために、ご支援をよろしくお願いいたします。
※ACC21へのご寄付は税制上の優遇措置の対象となります※
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《郵便振替》
口座番号 00160-6-718320
口座名称 特非)アジア・コミュニティ・センター21

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預金種目 普通
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口座名称 特非)アジア・コミュニティ・センター21

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