ニュース
2014年2月21日  

【報告】フィリピン大型台風で被災したパラワン島北部での救援活動


2013年11月8日、大型台風30号(平成25年台風第30号。フィリピン名:ヨランダ、アジア名:ハイエン)がフィリピン中部に上陸し、死者6,200人、被災者1,600万人を超える甚大な被害をもたらしました。

パラワン島被災の様子

台風発生当時にフィリピン訪問中だった職員の西島が直ちに現地で複数のNGOから被災状況や支援計画についての情報収集を開始し、そのなかで、災害支援や防災を専門とする現地NGO「災害救援市民センター(Citizen's Disaster Response Center, Inc.:CDRC)」から、『パラワン島やミンドロ島周辺(ミマロパ地方)の被害状況があまり報道されておらず、支援の手が伸びていない』という情報を得ました。CDRCは、いち早く救援活動の計画を発表し、支援を呼びかけていましたが、大きくメディアで取り上げられたレイテ島などに海外からの支援が集中していました。
こうしたなか、ACC21事務所では、(財)地球市民財団より、台風被災地での救援活動のための助成金(100万円)をいただけることになり、CDRCが実施するミマロパ地方での救援活動への支援を開始しました。

■パラワン島北部の被災者2,000人以上に救援物資を配布

物資運搬の様子

被災地での支援物資の配布

CDRCでは、支援から取り残されているミマロパ地方の中でも、パラワン島北部のコロン行政区(被災者約11,000人)において、被害を受けながらも支援に手が届かない、貧しく、最も弱い立場に置かれた被災者297世帯(2,050人)に救援物資を配布しました。
救援物資の配布にあたっては、物資を現地に運んでから、被災者が袋詰めを行いました。これは、運搬を容易にするとともに、被災者の仕事をつくるためで、参加した被災者には食事が提供されました。
<救援物資の内容(1世帯あたりの分量)>
・食料(コメ5~10キログラム、イワシの缶詰5~10缶、食用油500ミリリットル)
・寝具(マット1枚、毛布1枚)
・衛生キット(歯ブラシ、歯磨き粉、洗濯用せっけん、せっけん)
・ビニール・シート(床に敷く、または雨風を凌ぐために屋根や壁などに利用)など

なお、救援物資の対象世帯の選定や物資の調達・配布は、CDRCの地域活動拠点センターのひとつで連携団体である「南部タガログ市民による災害対応センター(Southern Tagalog People's Response Cneter:STPRC)が実施しました。

※CDRCは、①被害の程度、②経済的能力、③他に支援を受けているかどうか、④肉親からの支援の有無の4点を基準に支援の対象地を選定し、その中でさらに6,000世帯に絞りました。コロン行政区での救援物資の配布の際には、他からの寄付で購入した物資と合わせて、計1,010セットを配布しました。このうち、ACC21からの支援は、2,050人への救援物資の配布に活用されました。


■支援活動の概要

【活動内容】 台風30号で被害を受けながらも、支援に手が届かない被災者への救援物資の配布
【対象地】 パラワン州(パラワン島)コロン行政区のバランガイ1(ポブラシオン)、バランガイ・ディラン、バランガイ・マルシリィア
【支援対象世帯】 297世帯(2,050人)
【物資配布日】 2013年11月24日
【救援物資の内容】 ・食料(コメ5~10キログラム、イワシの缶詰5~10缶、食用油500ミリリットル)
・寝具(マット1枚、毛布1枚)
・衛生キット(歯ブラシ、歯磨き粉、洗濯用せっけん、せっけん)
・ビニール・シート など
【実施団体】 ・災害救援市民センター(Citizen's Disaster Response Center, Inc.:CDRC)
・南部タガログ市民による災害対応センター(Southern Tagalog People's Response Cneter:STPRC/CDRCの連携団体で、地域活動拠点センターのひとつ)


※本活動の実施にあたり、(財)地球市民財団から頂きました助成金100万円のうち、90万円を現地の活動に充て、10万円をACC21の事務管理費(調査、現地交通費、通信費)に充てさせていただきました。(財)地球市民財団に改めて謝意を表します。ありがとうございました。