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2013年6月21日  

[プログラム変更のお知らせ](2013.8.5)
登壇を予定していたカンボジアのセン・コマ・ヤン氏が、カンボジア国内の政情を配慮し、来日を中止されました。
ご来場を予定されていた皆様、ヤン氏のお話を楽しみにして下さっていた皆様には、ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
当日は、プラティープ氏とアリップ氏のおふたりを迎え、NGOやソーシャルビジネスの実践活動や今後の社会デザインなどについてお話を伺います。ぜひご参加ください。

アジアのノーベル賞「ラモン・マグサイサイ賞」受賞者3名によるシンポジウム開催

「アジアをつなぐNGOとソーシャルビジネスの役割
~ラモン・マグサイサイ賞受賞者が語るアジアの未来~」

8月7日(水)13時30分~17時   於 立教大学

2013年8月7日(水)、「アジアのノーベル賞」と称される「ラモン・マグサイサイ賞」受賞者3名を招き、シンポジウム「アジアをつなぐNGOとソーシャルビジネスの役割~ラモン・マグサイサイ賞受賞者が語るアジアの未来~」(主催:立教大学21世紀社会デザイン研究科、立教大学社会デザイン研究所、(特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21))を、立教大学において開催します。
登壇するのは、アジアでの長きにわたる実践経験を持ち、国内外から高い評価を受けている次の3名です。

1. フィリピン最大級のマイクロファイナンス機関 創設者
   ハイメ・アリストトゥル・アリップ氏 (CARD MRI創設者/マネジング・ディレクター) 

2. カンボジア最大級の農村開発NGO創設者
   セン・コマ・ヤン氏 (カンボジア農業開発研修センター[CEDAC]創設者/プレジデント)

3. バンコク最大のスラムで40年以上にわたり教育・福祉に取り組む活動家
   プラティープ・ウンソンタム秦氏 ( ドゥアン・プラティープ財団創設者/事務局長)


アジアでは、近年の著しい経済成長にもかかわらず、絶対的貧困人口は約6.6 億人、通常の貧困人口は15.3 億人といまだ全体の約44%を占めており*、富裕層と貧困層の格差も広がっています。こうした貧困や社会的格差の問題を抱えるアジアの国々では、政府の責務を補うべく、NGOが草の根レベルで一定の役割を果たしてきました。
本シンポジウムでは、「ラモン・マグサイサイ賞」を受賞した3名を招き、NGOやソーシャルビジネスの実践活動を通して、それぞれが描く社会デザインや、日本のNGOや市民社会に寄せる期待について、「つなぐ」をキーワードに明らかにします。

*アジア開発銀行の統計(2010 年)によるアジア・太平洋地域の数値

【シンポジウム概要】   チラシのダウンロード
日 時 2013年8月7日(水)13時30分~17時
場 所 立教大学 池袋キャンパス 8号館2階 8202教室
主 催 立教大学21世紀社会デザイン研究科、立教大学社会デザイン研究所、(特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)
内 容 《講演者》
 1. ハイメ・アリストトゥル・アリップ氏 (フィリピン: CARD MRI創設者/マネジング・ディレクター)
 2. セン・コマ・ヤン氏 (カンボジア: カンボジア農業開発研修センター[CEDAC]創設者/プレジデント)
 3. プラティープ・ウンソンタム秦氏 (タイ: ドゥアン・プラティープ財団創設者/事務局長)
《コーディネーター》
 伊藤道雄(立教大学21世紀社会デザイン研究科 特任教授)
《司会》
 鈴木真里(ACC21事務局長)
参加費 無料(事前予約不要)
言語 日本語
お問合せ  1. 立教大学21世紀社会デザイン研究科委員長室
      電話:03-3985-2181  (月~金)11:00~18:00
 2. (特活)アジア・コミュニティ・センター21
      電話:03-3945-2615  (月~金)10:00~18:00  Email:info@acc21.org
立教大学ウェブサイト内の案内ページ


【講演者略歴】
1. Dr. Jaime Aristotle B. Alip(ハイメ・アリストトゥル・ アリップ)
「CARD MRI」創設者/マネジング・ディレクター / Managing Director of CARD MRI (CARD Mutually Reinforcing Institutions)
visitfarmers
《略歴》
フィリピン大学ロス・バニヨス校でマーケティング学修士号(1983年)、東南アジア学際開発研究所(マニラ)で組織開発学博士号(2002年)を取得。この間、1986年に現地NGO「CARD」(農業・農村開発センター)を創設し、その後CARD Bankを立ち上げ、フィリピン最大級のマイクロファイナンス機関に育てる。現在は9機関と1グループからなる「CARD MRI」のマネジング・ディレクターを務める。同氏はほかに、政府農地改革省長官補佐、政府社会福祉・開発省事業担当次官を歴任し、現在オイコクレジット国際理事会理事、米国グラミン財団アドバイザー。

《所属団体・活動概要》
CARD(Center for Agriculture and Rural Development:農業・農村開発センター)は1986年にNGOとしてスタートし、1988年に草の根金融サービスを開始。1997年にRural Bank(農村銀行)のライセンスを取得し、土地なし農民等貧困層向け金融機関CARD Bankを設立。 その創生期に最初に日本の公益信託アジア・コミュニティ・トラスト(ACT)から援助を受け、その後通算10年間連携し、各種事業に対する助成金を受けた(88-94年、2008-10年)。現在9機関と1グループからなる「CARD MRI」(カード相互補強機構)を構成。2013年3月現在、グループ全体で年間181.6万人以上(主に女性)に少額融資を行い、返済率99.25%。CARD MRIは「アジアのノーベル賞」と称されるラモン・マグサイサイ賞(公共サービス部門、08年)を受賞した。


2. Dr. Saing Koma Yang(セン・コマ・ヤン)
「CEDAC」創設者/プレジデント / President of CEDAC (Cambodian Center for Study and Development in Agriculture)
visitfarmers
《略歴》
カンボジアの高校卒業後、ドイツへ留学、Leipzig(ライプチヒ)大学で熱帯農業修士号(1991年)、農業博士号(1995年)を取得。日本国際ボランティアセンター(JVC)カンボジアプロジェクト・オフィサー(1995~97年)を経て、1997年に現地NGO「CEDAC」(カンボジア農業開発研修センター)を設立し、設立時から現在までプレジデントを務める。同氏はこのほか2009年にCEDACが設立した社会企業「SAHAKREAS CEDAC」理事長、全国農民協会(FNN)アドバイザー、6つの現地NGOの役員を務めている。2012年にラモン・マグサイサイ賞を受賞。

《所属団体・活動概要》  
CEDAC(Cambodian Center for Study and Development in Agriculture:カンボジア農業開発研修センター)は、1997年に設立された農業・農村開発NGOで、生態系を保持した上での家族経営の農業の発展と相互扶助型農民組織化の促進を目的としている。設立当初はフランスのNGO・GRETの支援を受けた。
2013年2月現在、CEDACはカンボジア国内の22州の131郡953コミューンの6,179村を対象に活動を展開し、およそ15万世帯の農民が参加している。現在、75,100人の農民が、環境に配慮した農業革新(SRI*、環境に配慮した養鶏、家庭菜園、有機固形肥料、多目的農業など)を実践している。また、学生、農村開発ワーカーなど千人以上にトレーニングや経験交流プログラムを提供し、コミュニティ、全国レベルのNGO、自治体、政府機関、外国政府機関など100団体以上と協力関係を築いてきた。CEDACは2012年12月からの10年間で、50万世帯(約250万人)に対象を拡大させ、SRIを普及することを目標としている。
ACTとは、2007~12年の6年間、農民の生計改善事業で連携し、助成金を受けた。

*SRI(System of Rice Intensification):苗の植え方、水の管理、土壌の改善などにより、限られた資源で稲の収量を増やす農法

3. Ms. Prateep Ungsongtham Hata(プラティープ・ウンソンタム秦)
ドゥアン・プラティープ財団創設者/事務局長 / Secretary General of DPF (Duang Prateep Foundation)
《略歴》
タイ・バンコク最大のスラム、クロントイ・スラムに生まれ、小学校4年まで就学。その後、働いて貯めた資金で中等教育(夜間コース)を受け、さらにスワンドゥシット教員養成短期大学(バンコク)で教育学の学位を取得(1986年)。この間、貧困で学校に通えない同じスラムの子どもたちを招いて「1日1バーツ学校」を運営し(68年開始、76年に公立化)、子どものとその家族の支援を行った。この功績が認められ、1978年にラモン・マグサイサイ賞(公共サービス部門)を受賞。同年、賞の報奨金を基金としてドゥアン・プラティープ財団を創設、事務局長に就任し、現在に至る。さらに、米国のロックフェラー基金より受賞した「青年賞」の報奨金を投じて「スラム・チャイルドケア財団」を設立(80年)。2000年には、総選挙で上院議員となり、2006年まで国政において社会的弱者支援の政策づくりに取り組んだ。このほか、スラム地域開発委員会委員長を務める。

《所属団体・活動概要》  
ドゥアン・プラティープ財団(Duang Prateep Foundation)は、1978年設立。団体名称の「ドゥアン・プラティープ」とは、どんな困難があっても常に明かりが灯されていて、子どもたちが希望を持って発育していくことを意味している。
同財団は、スラムの子どもの教育推進のみならず、地域の問題を地域で解決していくための住民組織の支援、経済問題の対策のための貯蓄組合、家庭が崩壊した子どもたちの保護・救援のための更正施設「生き直しの学校」など、多岐にわたる社会問題に取り組んでいる。同財団設立後、人材開発センター、スラム・チャイルドケアセンター、住民麻薬取締委員会、シーカーアジア財団等のNGOが次々と誕生し、協力してスラムの生活改善を目指していくようになった。
ACTとは、移動図書館プロジェクト(85~87年)、シンナー中毒青少年更生プロジェクト(87年)、クロントイ・コミュニティ・センター建設プロジェクト(91年)で連携し、助成金を受けた。
現在、同財団は教育を中心に、次の4分野で活動している
1. 教育推進事業(教育里親制度、芸術プロジェクト、難聴児教育、おはなしキャラバン、ドゥアン・プラティープ幼稚園)
2. スラム地域開発事業(幼稚園支援プロジェクト、クロントイ信用組合、高齢者プロジェクト)
3. 人材育成事業(青少年育成プロジェクト、エイズ予防対策プロジェクト、「生き直しの学校」プロジェクト)
4. 緊急支援事業(クロントイ消防隊、津波プロジェクト)