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2018年12月14日  

スリランカ現地パートナー代表ソーマさんがインド全国紙「The Hindu」記事に


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10月末に現大統領が首相を突如解任して前大統領を首相に任命し、混乱を極めているスリランカ。年金や補助金、制服無償支援などが突如停止されるなど、国民の生活に大きな影響を及ぼし始めています。

インド全国紙「The Hindu」の国際版に、ACC21のスリランカ女性支援事業の現地パートナー「UWWO」代表のソマラサ氏(ソーマさん)と、女性メンバーがインタビューを受けた記事が掲載されました。

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「夫が亡くなった後、毎月受け取っていた250スリランカ・ルピー(約175円)の年金が、先月(11月)からストップしてしまいました」と、地元農家のチャンドラニ・メンディスさん(60歳)は言います。

45万人が暮らす南部のモナラガラ県は、スリランカで最も貧しい県で、前大統領ラジャパクサ氏の政治地盤の一部です。しかし、彼が主導する"大規模灌漑・水力発電事業"は、モナラガラ県よりも彼の地元・ハンバントタ県に供給するためのものでした。

「みんな権力にすがっています。議会でさえも、誰が政権をつくるべきかという話ばかりで、私たちのような一般人にとってどういう意味があるのかということを話し合っていないわ」

農家のI. H. ラトナシーリさんも同じような意見です。
「合法または違法に政府が変わったとしても、高い生活費は変わらない。医療費から生活必需品まですべてが高すぎるの」

彼女たちが生活費や生活必需品の価格について強調したことは、偶然ではありません。
モナラガラ県は、長雨の後できらりと光る緑豊かな環境をもつにもかかわらず、何十年にもわたって社会的に無視されてきました。

1980年代以降、モナラガラ県の広大な土地は経済自由化の中で操業を開始した多国籍企業に売られ、数千人の農家が土地を失いました。そして、輸出用の砂糖や果物を生産する多国籍企業は、農民たちを労働者として使い始めたのです。

ウバ・ウェラッサ女性農民組織(UWWO)プレジデントのK. P.ソマラサ氏(ソーマさん)は「1980年代から、農民たちは土地を失い、最終的には(多国籍企業が経営する)広大な農地で労働者として働くようになりました。農民たちが自分で栽培するものを除いては、自分たちが食べるためのものではありませんでした。ほとんどが輸出用の農産物だったのです」と言います。

国民の貧困は政治リーダーたちにとっては政治的価値でしかない、とソーマさんは考えます。「もし私たちが彼らに依存するのをやめれば、投票のための利益供与ネットワークを彼らはどうやって構築するのでしょうか」と彼女は問いかけました。

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原文・詳細は「Capital crisis, as seen from Sri Lanka's countryside」(地方から見たスリランカにおける資本主義の危機)からご覧ください。
※写真も同サイトより。