代表挨拶

アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)を2005年3月に設立して5年が経ちました。この間、法人格を2009年10月に取得し、活動の目的を次のように確認しました。「この法人は、アジアの経済的貧困に苦しむ人々および社会的に排除された人々を支援し、この法人と同じ目的を持つ人々そして団体間の協働を促進し、人々が共に生きるアジアの地域社会づくりを推進する。」

世界には、10億人以上と言われる経済的貧困に苦しむ人々そして社会的に排除された人々が存在します。その中でも、私たちは、日本の人々が文化的にも、社会的にも経済的にも大きな影響を受け、そしてかつて日本が始めた戦争により数知れない人命を奪い、現在では経済活動上の強い結びつきを持つアジア地域の人々に目を向けようと考えました。

アジア各地を訪問すると、都会では、全館冷房のショッピング・モールがあり、買い物を楽しむ若者や家族連れで賑わい、自宅には数台の車を備え豪華な住環境で生活する豊かな人々がいる一方、沼地とか、ゴミ処分場の近くとか、いわゆる不法居住区に掘立て小屋をつくり、その日暮らしをする人々が数多くいます。そして本来、親の保護を受けるはずの子どもたちが路上で物乞いしたり、商業的性的搾取を受けたり、また安い賃金で過酷な労働に従事させられたりしています。農村地域へ行けば、小農民や土地なし農民たちが十分な食糧を確保できず、厳しい貧困状態に置かれています。 人間社会は、何故このように不公平な形にできているのか。この状況に深い疑問を持ち、怒りを覚えて、私たちはACC21を立ち上げました。

アジアそして世界をより公正な社会にしたい。そうした願いで、私たちは、以下の4つの社会的リソース(資源)の"流れ"とその"流れ"を促進する人づくりを私たちのミッションとします。

(1)"資金"の流れ:"資金"を社会投資資本として貧困から脱却しようとする人たちに

(2)"ひと"の流れ:"相互扶助のコミュニティ"意識を高めるための、セクターと世代と国を超えた人的交流を

(3)"知識・情報"の流れ:知識・情報を持てない人たちに

(4)"政策・制度変革"の流れ:アジアの社会開発運動のリーダーたちとの協働により、社会的公正実現のための政策・制度の確立へ

そして、これら4つの"流れ"をつくり、拡大する「ひと」の育成を

以上のミッションを果たすことによって、アジアの地域社会を活性化し、平和で公正な社会づくりに貢献する、そのような基本理念で、私たちは事業を開発し、活動します。

是非、皆さまにも、私たちのミッションにご賛同いただき、活動にご参加いただけますことを希望しています。

2010年7月

                                                      代表理事

                                                      伊藤 道雄