ACC21はアジアに新しい流れをつくる国際協力NGOです

ストリートチルドレン支援

2030年までにフィリピンの”路上で生きる子どもをゼロにする”ことをめざして

私たちアジア・コミュニティ・センター21(ACC21)は、ひとりひとりの若者が自立して路上の生活を抜けだせるように支援するとともに、2030 年までにフィリピンのストリートチルドレンが“ゼロ”になることを目指したキャンペーンにも取り組んでいます。

2024年4月12日から5月31日まで、2年目となる「フィリピンの”ストリートチルドレンZERO”キャンペーン」のためのクラウドファンディングに取り組んでいます。ぜひご協力をよろしくお願いいたします。

フィリピンの路上で暮らす子どもの数は37万人以上

ストリートチルドレンとは、路上で生活したり働いたりする子ども・若者です。フィリピンには、少なくとも37万人ものストリートチルドレンが暮らしているとされています。

多くのストリートチルドレンは学校へ行けず、食事も満足にとれていません。物乞いやゴミ集め、車の窓ふきなどでわずかな収入を得て、その日暮らしをしています。お酒や薬物に手を出したり、犯罪に巻き込まれることもあり、女の子は性的虐待にあうリスクも抱えています。

また、10~20代前半で子どもを妊娠・出産し、路上で育てる若いお母さんも少なくありません。生まれた子どももまた、ストリートチルドレンの道を歩むことになり、貧困の連鎖が続いています。

フィリピンでは今も人口が増え続けていて、国からの福祉や教育のケアが十分に行き届いていません。特に、ときに出生届さえ提出されていないストリートチルドレンたちは公的なサポートを望めず、海外を含めた市民からの草の根の支援を必要としています。

路上で暮らす若者たちひとりひとりの自立支援

私たちACC21は、現地で豊富な活動経験をもつパートナーとともに、路上で生きる子どもと若者が貧困から抜け出せるよう支援します。ぜひ、フィリピンの路上で生きる子どもや若者たちが、生きてゆくための知識やスキルを身につけ、社会に貢献できる仲間になれるよう、皆さまのお力を貸してください。

プロジェクト名

Project Bamboo:フィリピンの路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト
(2018年7月~現在)

目的 路上生活をする若者が、職業技術やライフスキルを身につけ、収入を得て安定した生活をおくれるようになる
対象地 フィリピン・マニラ首都圏(マニラ市、パラニャケ市、パサイ市、カロオカン市)
対象者 路上生活をおくる16~24歳の若者30~40人(年間)
活動内容 ①職業技術研修・生計技術研修の提供
②学習セッションの提供(自立のための心構え、お金の使い方、就職指導など)
③小規模ビジネスの起業支援(支援金の提供、研修)
④就職に必要な各種手続きの支援(健康診断、証明書の取得など)
⑤日本の若者・支援者との交流を通じた相互理解促進
財源
  • 立正佼成会一食平和基金(2018~2020年度)
  • 連合・愛のカンパ(2018~2022年度)
  • (公財)大阪コミュニティ財団「ストリートチルドレン等救済基金」(2022~2023年度)
  • (独)国際協力機構「世界の人々のためのJICA基金」(2023年)
  • (一財)日本国際協力システム(2023年度)
  • 生活協同組合コープみらい「子ども・子育て支援基金」(2022年度~)
  • その他個人・団体の皆さまからのご寄付

本プロジェクトは、実績と信頼のある現地のNGO「チャイルドホープ・フィリピン財団(チャイルドホープ)」との共同事業です。同財団と連携することで、きめ細やかな支援を行うことができるほか、皆さまからお預かりしたご寄付の多くを現地の活動に生かすことができます。

ACC21は定期的に現地を訪れ、また日本にいても密に現地と連絡を取り合うことで、これまでのアジア各国での活動で培った知見を活かして質の高い支援活動のために貢献します。さらに、日本の子ども・若者たちや支援者の皆さまと、現地の子どもや若者たちを結びつける役割を担っていきます。

団体名 Childhope Philippines Foundation, Inc.(チャイルドホープ・フィリピン財団)
理事長 Dr. J. Z. Galvez Tan(医学博士、公衆衛生学修士)
設立年 1995年

ストリートチルドレン・ゼロに向けて

ACC21は、(一社)アジア宗教者平和会議東京(ACRP東京)と協働して、「フィリピンの”ストリートチルドレンZERO”キャンペーン」にも取り組んでいます。この取り組みは、フィリピンのストリートチルドレンを2030年までにゼロにすることを目標に、日本とフィリピンの市民の意識啓発や協力の輪づくりなどに取り組むものです。

また、本キャンペーンの一環として、日本国内の特に若い世代(高校・大学生)の国際協力分野への問題意識を呼び起こし、その自発的なアクションを促進することで、キャンペーンやSDGs(持続可能な開発目標)の将来の推進役を育てることを目的に、「Take Action!連続講座」も開講しています。

※「Take Action!」事業は、2023年度より連合・愛のカンパからの助成を受けて実施しています。

SDGsの基本理念”誰ひとり取り残さない”への貢献

これらの支援活動を通じて、2030年に向けて国際社会全体で取り組んでいる「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献し、その基本理念『誰一人取り残さない』の実現を目指します。


※「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」は、2015年から2030年までの15年間に国際社会が達成を目指す目標で、17の目標で構成されています。2015年9月に193の国連加盟国によって採択されました。

『誰ひとり取り残さない』、つまり、フィリピンに37万人いるとされるストリートチルドレンをゼロにするという目標は、私たちだけで達成できるものではありません。このため、私たちは、フィリピンで活動する他のNGOとも連携して、2030年までの「ストリートチルドレン・ゼロ」をめざします。2018年6月には、マニラのストリートチルドレン支援に取り組むNGOの代表者ら19人が集まるワークショップが開かれ、ACC21も呼びかけ団体のひとつとして参加しました。

今後も、NGO、政府、企業、国際社会などさまざまなセクターと連携し、2030年までの「ストリートチルドレン・ゼロ」の達成に向けて働きかけを行っていきます。