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2022-03-31

“与えられたチャンス”はすべてつかみたい!【フィリピンの路上から】

「フィリピンの路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」では、2022年3月30日に2021年度の修了式を迎えました。今期は12人の若者がプロジェクトを修了し、これからはプロジェクトで学んださまざまなスキルや知識を糧に、就職や自営をめざします。

修了生のひとり、カーリト・グエヴァッラさん(20歳)のストーリーをご紹介します。

研修生仲間とカーリトさん(一番右)

カーリトさんはマニラ市で生まれ育ちました。両親は家賃を支払うのに苦労していたため、幼い頃はマニラ市のあちこちに住みました。7~8歳の頃、ディビソリア地区の路上教育セッションに通う友人からACC21の現地カウンターパート・チャイルドホープを紹介されました。子どもたちが一つの場所に集まり、互いに学び、絆を深めているところを見て、カーリトさんは驚きました。活動に興味を抱き、それから路上教育セッションに参加し始めました。現在は、奨学金で高校(最終学年)に通っています。勉強を続けながら仕事のためのスキルを学びたいと考え、ACC21がチャイルドホープと共同で実施している「路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」に参加しました。勉強とプロジェクトへの参加の両立のため、時間管理を徹底してきました。

カーリトさんには、大学で会計学を学び、いつかコーヒーショップのバリスタになりたい、そしてプロジェクト(バリスタ・コース)で学んだスキルを活かして自分でビジネスを始めたいという夢があります。

『将来、家族のためにより良い生活を送るため、与えられたチャンスはすべてつかみたいと思っています。このプロジェクトは、私が将来夢を実現するためにとても役に立ちます』

カーリトさんは今、サリサリストア(小さな雑貨店)を営む母と幼い姪と一緒にスラムで暮らしています。他にもきょうだいが4人いますが、それぞれ独立しました。父親は最近ギャンブルで収監され、今も刑務所にいます。それでも両親を愛しているので、家族がより良い生活を送れるよう、就職や起業の夢を叶えたいと考えています。

ACC21ではこれからもカーリトさんのような若者たちが自立のためのチャンスをつかむことができるよう、就職や自営のためのさまざまなスキルを学ぶトレーニングの機会を提供し、サポートを行っていきます。

引き続き、ご支援をよろしくお願いします。


真剣にトレーニングに取り組むカーリトさん(左)

(事業担当:辻本)

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