2030年までにマニラの”路上で生きる子どもをゼロにする”ことをめざして
私たちアジア・コミュニティ・センター21(ACC21)は、フィリピンの首都マニラで路上生活を余儀なくされている子どもや若者たちが、生きてゆくための知識やスキルを得て、路上生活から抜け出せるように支援しています。2021年8月末までに、84人の若者が本プロジェクトを修了しています。
2020年3月以降、フィリピンでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市の封鎖によって、路上で暮らす子ども・若者とその家族が困窮しています。ACC21も、2020年4月から9月末まで緊急支援活動(救援物資の配布)に取り組みました。
いまも新型コロナウイルスの感染拡大は続き、経済は落ち込み、路上で暮らす若者たちにとって厳しい状況が続いています。
コロナ禍を乗り越えて、生きる希望を取り戻し、自分たちの力で生活していけるように―
いま、あなたのご支援が必要です。
※ACC21へのご寄付は税制上の優遇措置の対象となります※
マニラだけでも数万人にのぼるストリートチルドレン
ストリートチルドレンとは、路上で生活したり働いたりする子ども・若者です。ストリートチルドレンについての統一された統計はありませんが、マニラ首都圏だけで数万人いるとされています。
多くのストリートチルドレンは学校へ行けず、食事も満足にとれていません。物乞いやゴミ集め、車の窓ふきなどでわずかな収入を得て、その日暮らしをしています。お酒や薬物に手を出したり、犯罪に巻き込まれることもあり、女の子は性的虐待にあうリスクも抱えています。
また、10~20代前半で子どもを妊娠・出産し、路上で育てる若いお母さんも少なくありません。生まれた子どももまた、ストリートチルドレンの道を歩むことになり、貧困の連鎖が続いています。
フィリピンでは今も人口が増え続けていて、国からの福祉や教育のケアが十分に行き届いていません。特に、ときに出生届さえ提出されていないストリートチルドレンたちは公的なサポートを望めず、海外を含めた市民からの草の根の支援を必要としています。
路上で生きる子どもたち、若者たちに寄り添って活動に取り組みます
私たちACC21は、現地で豊富な活動経験をもつパートナーとともに、路上で生きる子どもと若者が貧困から抜け出せるよう支援します。ぜひ、フィリピンの路上で生きる子どもや若者たちが、生きてゆくための知識やスキルを身につけ、社会に貢献できる仲間になれるよう、皆さまのお力を貸してください。
プロジェクト名 | フィリピンの路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト |
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目的 | 路上生活をする若者が、職業技術やライフスキルを身につけ、収入を得て安定した生活をおくれるようになる |
対象地 | フィリピン・マニラ首都圏(マニラ市、パラニャケ市、パサイ市、カロオカン市) |
対象者 | 路上生活をおくる16~24歳の若者40人(年間) |
活動内容 | ①職業技術研修・生計技術研修の提供 ②学習セッションの提供(自立のための心構え、お金の使い方、就職指導など) ③小規模ビジネスの起業支援(支援金の提供、研修) ④就職に必要な各種手続きの支援(健康診断、証明書の取得など) ⑤日本の若者・支援者との交流を通じた相互理解促進 |
豊富な活動経験をもつ現地のNGOと協力して、効果的な支援に取り組みます
私たちACC21は、実績と信頼のある現地のNGO「チャイルドホープ・フィリピン財団(チャイルドホープ)」と連携することで、子どもたちに寄り添ったきめ細やかな支援を行います。また、日本人が現地に駐在しないことで、皆さまからお預かりしたご寄付の多くを現地の活動に生かすことができます。
ACC21は定期的に現地を訪れ、また日本にいても密に現地と連絡を取り合うことで、これまでのアジア各国での活動で培った知見を活かして質の高い支援活動のために貢献します。さらに、日本の子ども・若者たちや支援者の皆さまと、現地の子どもや若者たちを結びつける役割を担っていきます。
団体名 | Childhope Philippines Foundation, Inc.(チャイルドホープ・フィリピン財団) |
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理事長 | Dr. J. Z. Galvez Tan(医学博士、公衆衛生学修士) |
設立年 | 1995年 |
ストリートチルドレン・ゼロに向けて -”誰ひとり取り残さない”
ACC21は、これらの支援活動を通じて、2030年に向けて国際社会全体で取り組んでいる「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献し、その基本理念『誰一人取り残さない』の実現を目指します。
※「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」は、2015年から2030年までの15年間に国際社会が達成を目指す目標で、17の目標で構成されています。2015年9月に193の国連加盟国によって採択されました。
『誰ひとり取り残さない』、つまり、マニラだけでも数万人といわれるストリートチルドレンをゼロにするという目標は、私たちACC21とチャイルドホープだけで達成できるものではありません。このため、私たちは、マニラで活動する他のNGOとも連携して、2030年までの「ストリートチルドレン・ゼロ」をめざします。2018年6月には、マニラのストリートチルドレン支援に取り組むNGOの代表者ら19人が集まるワークショップが開かれ、ACC21も呼びかけ団体のひとつとして参加しました。
今後も、NGO、政府、企業、国際社会などさまざまなセクターと連携し、2030年までの「ストリートチルドレン・ゼロ」の達成に向けて働きかけを行っていきます。