第1回は2/15に開催|「日中韓3国歴史教材作成者の現場から学ぶー舞台裏、実践、展望ー」(日韓”語り場”活動)
「日韓みらい若者支援事業」では、2月15日(土)、3月5日(水)と3月19日(水)に、オンラインで下記の”語り場”活動(※)を開催します!
【「日中韓3国歴史教材作成者の現場から学ぶー舞台裏、実践、展望ー」】
詳細:https://nikkanmirai-katariba202502-03.peatix.com/
※”語り場”活動とは、「日韓みらい若者支援事業」の学習会活動で取り上げたテーマのうち、若者たちが希望するテーマを選び、各15~20名で構成される3グループを作り、さらなる理解を深める勉強会を年間各3回行うものです。
本事業の”語り場”活動では、日本と朝鮮半島との文化的つながり、韓国の市民活動やジェンダー、韓国の歴史と現代社会、日韓の歴史教科書の読み比べなどをテーマに行ってきました。その中でも、日韓の歴史教科書の読み比べについては、学生団体や学生からの関心が多く、例年取り上げてきました。2024年2月、11月に実施した日韓みらいスタディツアーの参加者からは、日韓共同で作成した教材があるとのことでその教材を使って学びたいという意見もありました。
世界で初めての共通の歴史教科書は、ドイツとフランス(2006~2011年、全3巻)で刊行されました。続いて、2016年にドイツとポーランドの共通教科書(全4巻)の刊行が開始されましたが、東アジアでは共通歴史教材があることをご存じでしょうか?2005年に『未来をひらく歴史 東アジア3国の近現代史』(高文研)が、その続編として2012年に『新しい東アジアの近現代史』上・下(日本評論社)が刊行されました。
今回の語り場では、「日中韓3国共同歴史編纂委員会 日本委員会」の委員3名を講師に迎え、共同編纂の現場を知る立場から、教材作成に至る、舞台裏、実践、展望などについてお話しいただきます。第3番目の共通歴史教材『新・未来をひらく歴史』編集が大詰めを迎えているということで、これまでの教材との違いや、『新・未来をひらく歴史』で意図したことなどのお話もお聞きできるかもしれません。
第1回では、日中韓3国共同歴史編纂委員会の設立当初から関わり日本側の中心的メンバーである大日方純夫氏より、3か国共同で歴史教材が作られた経緯や作成者間の論点についてお話しいただきます。第2回は、現役の教員であり、刊行予定の『新・未来をひらく歴史』の準備段階から日本委員会の委員となられた小川輝光氏から、3国共同編纂の歴史教材の意義や日韓の高校生の交流の現場、活用における展望をお話しいただきます。第1、2回のモデレーターをつとめる上山由里香氏を第3回の講師に迎え、日韓・日中韓の教材や教科書の比較をテーマにお話しいただく予定です。
全ての回で、講義の後に、参加者間で意見交換を行います。”語り場”活動は、少人数で学びを深め、同じメンバーと共に学ぶために、回が進むにつれ、発言や質問が活発になっていくのが特徴です。
歴史だけではなく、現在の東アジアが直面している問題と向き合い、解決すべき課題は何かなどについても皆さんと共に考え、語りたいと思います。
10~30代の若者、学生、教育関係者、日韓みらいスタディツアー参加者、日韓関係団体の関係者を対象とした語り場となります。ご関心がある方は、是非ご参加ください。
\開催概要/
【開催日時】
第1回 2月15日(土)13:00~15:00 (オンライン開場:12:50)
第2回 3月5日(水)18:00~20:00(オンライン開場:17:50)
第3回 3月19日(水)18:00~20:00(オンライン開場:17:50)
※第1回のみ土曜日の午後の開催となります。開催時間についてはお間違いのないようお気をつけください。
※原則として、全回参加していただくことを前提としています。ご事情により欠席せざるを得ない回がある方は、最初に申し込まれる際に事前にお知らせください。
【場所】オンライン(Zoom)(※終了後の録画配信はありません)
【講師】日中韓3国共同歴史編纂委員会日本委員より
第1回 大日方純夫氏(早稲田大学名誉教授)
第2回 小川輝光氏(神奈川学園中学・高校教員。早稲田大学・神奈川大学非常勤講師)
第3回 上山由里香氏(早稲田大学次席研究員)
【参加対象】
ー日韓みらいスタディツアー参加者
―高校生、大学生、大学院生、20~30代の社会人
ー教育関係者
―日韓関係団体の関係者
【参加費】無料
【定員】25名
【主催】日韓みらい若者支援事業
((特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)、(特活)AsiaCommons 亜洲市民之道))
\お申込みと参加方法/
【申込】Peatix (https://nikkanmirai-katariba202502-03.peatix.com/)にてお申し込みください。
2月14日(金)17時締切
【参加方法】お申込み確認後、メールで詳細をご連絡します。
※Peatixのサイトからの申込みが難しい場合は、
①氏名 ②所属(※任意) ③メールアドレス ④本イベントを知ったきっかけ
⑤本イベントに期待すること ⑥年代(※任意)
上記の内容を記載の上、事務局までメールでご連絡ください
(送信先メールアドレス:jkmirai@acc21.org 担当:シャープ)。
\各回の概要/
第1回 2月15日(土)13:00~15:00
講師:大日方純夫氏(早稲田大学名誉教授)
モデレーター:上山由里香氏
テーマ:日中韓3国共通の歴史教材がつくられた経緯と作成者間の論点(予定)
第2回 3月5日(水)18:00~20:00
講師:小川輝光氏(神奈川学園中学・高校教員。早稲田大学・神奈川大学非常勤講師)
モデレーター:上山由里香氏
テーマ:教員の立場からみた3国共同編纂の歴史教材の意義、日韓の高校生の交流の現場から、活用における展望(予定)
第3回 3月19日(水)18:00~20:00
講師:上山由里香氏(早稲田大学次席研究員)
テーマ:日韓の歴史教科書の比較(予定)
参考文献:
ー日中韓3国共通歴史教材委員会編『未来をひらく歴史 東アジア3国の近現代史』、高文研、2005
ー『新しい東アジアの近現代史』上・下、日本評論社、2012
\講師プロフィール/
第1回
大日方純夫(おびなた すみお)氏
早稲田大学名誉教授。専門は日本近代史。著書は『警察の社会史』(岩波新書)、『はじめて学ぶ日本近代史』上・下(大月書店)、『日本近現代史を読む』(共著、新日本出版社)、『世界の中の近代日本と東アジア』(吉川弘文館)、『唱歌「蛍の光」と帝国日本』(吉川弘文館)など多数。1990年代から中学・高校の歴史教科書の編集・執筆に関係して現在に至る。2002年から日中韓3国共同の歴史教材づくりの取組みに参加して日本側委員会の取りまとめ役をつとめ、2005年、『未来をひらく歴史』(高文研)、2012年、『新しい東アジアの近現代史』上・下(日本評論社)を出版。現在、第3番目の共通歴史教材『新・未来をひらく歴史』の編集が大詰めを迎えている。
第2回
小川輝光(おがわ てるみつ)氏
神奈川学園中学・高等学校教諭(社会科)。早稲田大学・神奈川大学非常勤講師。日中韓3国共通歴史教材委員会委員。共通教材づくり第3弾となる今回は、東アジアの環境問題に対する歴史認識などの教材化を目指した。学校では、子どもたちが歴史のなかで生きていると実感できるよう、教室と社会をつなぐ授業づくりに取り組んでいる。2024年度、韓国成徳高校に学校へ来てもらい、関東大震災の朝鮮人虐殺や光州民主化運動についての生徒間交流を実施し、戦後80年に向けてオンラインで意見交換をしている。
第3回
上山由里香(うえやま ゆりか)氏
早稲田大学総合人文科学研究センター次席研究員(研究院講師)・日本学術振興会特別研究員RPD。1980年、福井県生まれ。専門は韓国・東アジア近現代史。2009から2017年まで韓国・成均館大学校に留学(文学博士)。著書は『韓国学ハンマダン』(共著、岩波書店)など。2011年から日中韓3国共同歴史編纂委員会日本委員として歴史教材の編纂にも携わる。現在は育児のかたわら研究活動を行う。
※第1,2回のモデレーター
\主催団体について/
●認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)
アジア12カ国の100を超える現地NGOとのネットワークを基盤に、2005年からアジアの貧困削減に取り組む国際協力NGOです。路上で暮らす子ども・若者の支援(フィリピン)、日韓みらい若者支援事業、国際協力に携わる人材育成などに取り組んでいます。アジアの貧困問題や、現地での活動にかかわる様々なイベントを行っています。
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●NPO法人AsiaCommons 亜洲市民之道(アジアコモンズ)
アジア各地の公民(市民および農民)、民間団体、文化・学術分野及び地方行政などと連携し、アジア各地における個人に根ざした交流・協力関係が築かれるための紹介活動・国際協力・交流・公演などのイベントを行ない、地域・個人の国際交流を推進して、日本および外国の参加者の個人の尊厳への意識および異文化理解の心をはぐくみ、アジア市民としての連帯および豊かな生き方を探していくことを目的として活動中。
・「韓国語があるちょっと幸せな暮らしの案内人」として対面、オンライン講座も実施中。
・韓国語オンライン講座は下記で実施中。
\「日韓みらい若者支援事業」とは?/
(特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)と、日中韓の市民活動家や在日外国人との交流に取り組む(特活)AsiaCommons 亜洲市民之道と協働して「日韓みらい若者支援事業」を行っています。日本と、朝鮮半島(韓国・北朝鮮)にルーツをもつ若者たち(在日コリアン)そして韓国の若者たちが、それぞれ歴史を学び合い、共に未来を創ってゆくのを支援しています。主な活動内容は、学習会、“語り場”活動、スタディツアー、フォーラムの開催、「日韓関係ダイレクトリー」(隔年発行)と活動をまとめた小冊子の発行と普及、日韓の若者・関係団体間の訪問、対話交流(スタディツアー)。